インドネシア留学 体験記②

これまでの反省

 

もうそろそろ1ヶ月が経過するわけだが、否応にも感じるのは短期留学と長期留学の差だ。僕はこれまでに3回の短期留学を経験しているが、そのどれとも今回の長期留学は異なるものだと思う。誤解を恐れずに言えば短期留学は遊びであり旅行の延長でしかないと思う。一方、長期留学は生活だ。短期留学のように動き回っていればすぐにバテてしまうだろう。

人それぞれだと思うが、最初の3週間はきつかった。理由は4つ 、言語の理解能力の圧倒的不足、莫大な自由な時間、勉強面の不安、そして健康状態だ。

1つ目について、長期留学の初期においてはヴィザなどの事務的な手続きが全て英語とインドネシア語で行われた。どちらも中途半端な僕はわかったようなわからないようなというより何がわからないかもわからないという情けない状態だった。

2つ目について、昨日の記事にも記したが僕のプログラムは週に3回、1コマずつしかないため自由な時間がたくさんある。僕は言われたことはそれなりにちゃんとやる人間だと思う。しかし、自由で何してもいいよと言われたときにやりたいことなんてなんもなかった。自分の中身が空っぽのような気がして悲しくなった。この大量にある時間をどのように消化しようかと不安でたまらなかったのだ。今、思えば勉強すればいいだけなのだが、当時の僕は精神的にかなり追い込まれていたのでそんな余裕はなかった。また、インドネシアーインドネシア辞書がアプリであるし、留学先の教科書がしっかりしているだろうという理由から日本で使っていた教科書、単語帳、インドネシアー日本語辞書を持参してきていなかった。これも到着してから物凄く後悔し、慌ててEMSで両親に送ってもらった。本当に感謝の念でいっぱいだ。

3つ目について、僕のプログラムでは2月の第2セメスターから好きな学部の授業を履修することができる。つまり、インドネシア語を学ぶのではなくインドネシア語で学ぶのだ。学部の授業には一度、短期留学の際に物見雄山で参加したが言っていることの1割もわからなかった。第1セメスターには週3しか授業がないのについていけるレベルになるのだろうか。これには本当に圧倒的な自習時間が必要だと思う。幸いにも2月までまだ4カ月強あるため、1日に8時間以上勉強すればなんとかなるかもしれない。短期留学のときには話しまくればできるようになると考えていたが、それは話せた気になっていただけだと今になって気づいた。インプットなしではアウトプットはできない。そんな単純なことに最近気がついた。

そして4つ目、これが一番辛かった。腹痛だ。僕は前回の短期留学の際に赤痢を患っていたため、それが完全にトラウマとなっていた。どこの料理屋でもここの料理は衛生面上大丈夫なのかとかなり疑心暗鬼になっていた。精神的に良くなかった。しまいには平熱にも関わらず不安感が膨張して病院にまで行った。幸いにも契約中の保険と提携している病院でありキャッシュレスができた。ただ、高熱だと思って行ったら、平熱だったときには情けなかった。すぐに帰るかもう少し精密な検査を受けるかと聞かれたので、すぐに帰ると答えた。

正直帰りたいと思った3週間であったが病院の薬でお腹が治ってからはネガティブな感情は消え失せた。やはり健康状態は大切だ。

 

留学へ行きたいと思った理由

 

中学のころから漠然と留学へは行きたいと思っていた。大学入学当初は台湾へ行きたいと思っていたが中国語学習の挫折と去年の夏にシンガポールからインドネシアに行った際に雰囲気が気に入ったため、決めた。留学形態は4年で卒業できる交換留学が良いと当初は思っていたが、交換だと帰国後が忙しくなるだろうということから国費留学へ決めた。正直言えば、何となく長期留学しときたいと思っていただけで、あんまりきちんとした理由はないと思う。

 

留学の目標

これもずっと考えているのだがしっくりくるものがない。一応暫定的に目標と思っているのは以下の2つだ。

1.自立(自律)すること

僕はずっと実家暮らしで両親に大切に育ててもらっていた。どうしてもこのまま社会に出たときに自立してやっていけるのかという漠然とした不安があったのだ。これを払拭したい。

2.卒論の草案作成

せっかくインドネシアにいるのだから現地でしかできない研究がしたい。留学に来てから関心を持ったことは下記の2つだ。

「ジョグジャカルタの仏教文化」

「ラッフルズの功績」

まだぼんやりとしているが2月までにきちんとしたテーマを決め、研究を開始したい。

また、就活の準備もしようとインドネシアの現地採用を斡旋する会社やこちらで旅行会社や日本食レストランを経営されてる方々などから話は聞いたのだが、どうもこちらで働こうという気は起きなかった。詳細は後日気が向けば記そうと思う。

今思うベストは無理をしない程度に余裕を持って行動することだ。志が低いと思われるかもしれないが、健康を崩せば本当に何もできないのだ。健康管理に留意しながらそこそこ学んで遊んでいい経験ができれば良いかなと切に思う。ただ具体性に欠けるので具体的なことは再考する。

では〜